
こんにちは、inkoです。
突然ですが、「デザインの4原則」という言葉をご存じでしょうか。inkoは知りませんでした。名刺にデザイナーって書いてあるのに。
「原稿を作ったのに、あがってきたデザインじゃ伝えたかったことが伝わらない!」
「デザインしてみたけど、何か物足りない気がする…」
そんなモヤモヤも、この4原則をおさえておけば解決!…するかも?
ということで、「デザインの4原則」をご紹介していきます。
早速ですが「デザインの4原則」とは
- 近接
- 整列
- 反復
- 対比
の4つです。
教科書に出てきそうな単語で、一気に頭に入ってこなくなりますね。
その中でも特に目が滑っていくのは、「1:近接」ではないでしょうか。
「近接」とは
近接とは「すぐ近くにあること」を言います。「接近」と何が違うの?と思った貴方はinkoと同じですね。
ちなみに「近接」と「接近」の違いは「「近接」は近くに接している状態だが、「接近」は「ハレー彗星(すいせい)が地球に接近する」のように、近づく動作を表わす。[注1]」とのことです。初めて知りました。
デザインの4原則での「近接」とは
「画像やテキストなど関連する項目を近づけてグループ化する」ことをいいます。
これは「空間的、時間的に接近しているものはまとまって見える。」というゲシュタルト心理学の“プレグナンツの法則”によるものです。[注2]
ますます授業じみて頭に入ってこなくなりますね。inkoはそろそろ「近接」という単語がゲシュタルト崩壊しそうです。
崩壊する前に事例を交えてご説明します。

例えばこのレイアウト、一見綺麗に組まれているように見えますが、
情報があちこちに散らばっていて、全部を見ないと内容が入ってこないですね。
そこで、似たような情報をグループ化すると…

日時・会場といった情報、それ以外の情報とまとまりのグループができてわかりやすくなりました。
これで15時からのお茶会もバッチリです。
「余白」

例えばこのレイアウト、一見綺麗にまとまっているようですが、テキストがどの絵を指しているのかわかりづらいですね。
なぜなら

テキストと絵の間の余白と、大きなまとまりの余白がほぼ同じだからです。
そこで、余白をとって各項目をグループ化すると…

テキストがどの絵を指しているかが分かりやすくなりました。

関係ないもの同士の余白が大きくなったのが分かりますね。
このように関連する情報を近づけてまとめ、情報のかたまりをつくるのが「近接」です。
まとめ
関係する情報はまとめて、項目ごとにしっかりと余白をとる。これだけでも視認性&情報伝達効果がアップします。
デザイナーではない方でも、提案資料や社内資料を作成するときに「近接」を意識してみてはいかがでしょうか。
次回は「整列」についてご説明します。
関連リンク
[注1] Goo辞書:近接(きんせつ)/接近(せっきん)/密接(みっせつ) の類語・言い換え
[注2] コトバンク:ゲシュタルト心理学
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